ラズパイを用いて重量を図ってみる。
はじめに
ロードセルという重量を図るものをRaspberry Piに接続し、それを見ることはできないか、と言われ調べてやってみたことをここに記す。
Googleで検索してみてもこの話題は出てこないため、少しでも参考になればいいなと思う。
環境
・SSH接続が可能なRaspberry Pi 3b+ (Python 2.7.16 Raspbian)
・ロードセル(VLS-50K)
・ADコンバータ(hx711)
・ジャンパ線
・ネット環境
1.ADコンバータを組み立てる
入手できたhx711は端子台の取り付けが必要だったためはんだ付けを施した。
出来栄えはこんな感じ↓
表面
裏面
裏面のJ3, J4はBチャンネルを使用しない場合にGNDに接続するはんだジャンパーらしい。今回はBチャンネルを使わないのではんだジャンパをした。
はんだジャンパとははんだで二点(ここではJ3とJ4)を繋げる方法だ。
1.ロードセル(VLS-50K)の配線確認
製品サイトの配線接続図を見た。+入力の赤, +出力の緑, -入力の白, -出力の黒, シールドとある。シールドは透明なようだ。
hx711の取説を見るにCN2, CN3が該当すると考えられる。
CN2-1がロードセル用電源とあるので、赤
CN2-2がGND(グラウンド)、白
CN3-1がAch-入力とあるので、緑
CN3-2がAch-入力とあるので、黒
線の色 | hx711側 |
---|---|
赤 | CN2-1 |
白 | CN2-2 |
黒 | CN3-1 |
緑 | CN3-2 |
↑の通りにA/Dコンバータとロードセルを接続した。
3.ADコンバータとRaspberry Piを接続する
ADコンバータのCN1に接続する。
CN1-1が電源入力(VDD)とあるので、2
CN1-2がデータ出力(DAT)とあるので、39
CN1-3がクロック入力(CLK)とあるので、31
CN1-6がGNDとあるので6
CN1-4, 5はBチャンネル用なので使用しない。
線の色 | ラズパイ側 |
---|---|
VDD | 2(5v) |
DAT | 29(GPIO5) |
CLK | 31(GPIO6) |
GND | 6(GND) |
INNB | none |
INPB | none |
↑の通りにA/DコンバータとRaspberry Piを接続した
GPIOのポートについてはここを参考にしてほしい→GPIO
4.動作確認
接続ができたら動作確認をする。(SSH,Python実行環境は既に構築できているものとする)
リポジトリはtatobari氏のものを使った→tatobari/hx711py
ssh [id]@[ipaddress] |
コンソール上に数字列が数秒おきに出力された。成功だ。
最後に
簡易的ではあるがロードセルの値を拾うことができた、次はcsvに落とし込んでみたい。